こんにちは。有藤百俊です。
ネットワークビジネスに勧誘される際の殺し文句で、ギモンを感じる6つ目は不労所得だってホント?です。
“不労所得”
いい言葉ですね。
不動産をたくさんお持ちの資産家の方がよく言う、いわゆる「家賃収入」と同じ匂いがして、なんとも刺激的な言葉です。
不動産投資についてはまたいつか機会を作って詳しくお話するとして、今日はネットワークビジネスの「不労所得」についてお話します。
勧誘された経験をお持ちの方はご存知かと思いますが、ネットワークビジネスのかなり上位にいる人って不労所得の象徴みたいに演出されていますよね。
海外旅行にバンバン行って、友人たちと楽しく過ごしている写真なんかも見せられて。
仕事らしいものと言えばビジネスの説明会で話すことだけ。
まぁ確かに初期の頃から参加していて、組織を大きくするのに苦労してきた上位の方たちには、そんな生活をしている人も存在するようです。
でもそんな人たちは全組織の中のほんの数人で、あなたを勧誘してきた人やその人が連れてきたアップの人は間違いなくめちゃくちゃ働いています。
月に数万円稼ぐ程度なら、本業のお仕事を辞めるわけにはいかず、副業で稼ぐ時点でたいへんな労力だってことはわかるでしょう。
仮に月に10万円稼げたとしても、まだ本業は辞められませんよね。
そのポジションまでいくとそれを維持するために、労力も必要ですが出費もかさみます。
さらに上位にいこうと思えばもっともっと働かないといけないのです。
僕の知り合いで、ネットワークビジネスで月に50万円稼げるポジションになり、それなりのタイトルを持っている人がいますが、彼がネットワークビジネスに捧げている時間はブラック企業も真っ青なほどです(黒とか青とかややこしくてごめんさない)。
土日なんて説明会があれば全国どこで開催されても、せっかく掴んだ収入を維持する為には何を置いても参加し続けないといけません。
また前回【ギモン⑤ ABCで簡単に勧誘できるってホント?】でお話した“A”にあたる彼は、新規勧誘に呼び出されれば24時間対応で説明に走り回っています。
僕的には、その仕事量で月収が50万円だと割に合わないって思ってしまいます。
なにをもって「成功」とするかは人それぞれですが、少なくとも不労所得の状態が「成功」というのであれば、今からネットワークビジネスを始めてそれを手に入れるのは、正直かなり難しいと断言します。
ではまた、次回のネットワークビジネスのギモンでお会いしましょう。