こんにちは。有藤百俊です。
先日顧問先のX氏から連絡がありました。
「周りがザワついているんですけど、インボイス制度ってどうすればいいんですか?」
彼は小さな印刷会社に勤務していたグラフィックデザイナーなのですが、3年前に退職して独立。
現在はフリーで活動しています。
独立後はそこそこ業績もよく、税金対策の一環として私と顧問契約を結んでくれているのですが、このところ同じタイミングで複数の顧問先から冒頭の相談をもちかけられました。
今さらとは思いましたが、ひょっとしてまだ悩んでおられる方がいらっしゃる場合の為に、この場で解説してみることにします。
「インボイス制度ってなんなの?」って質問には、「適格請求書等保存方式です」って答えだけで事足りるのですが、多くの方が知りたいのはそんなことではありません。
「なんや登録せなあかんみたいなことゆうてるけど、結局どっちが得やねん?」に尽きますね。
これに対する僕の個人的な答えは、
「考えるのがめんどうくさいのなら、登録申請しておいてください」となります。
で、ここから先は「少し考えたうえで結論を出したい」と思う方のみ読み進めてください。
・・・・まだ読んでます?
では、始めましょう。
インボイス制度に登録して得するか損するかって問題ですが、それぞれの事業者によって変わりますので一概には言えません。
自分の立ち位置や売上、取引先との関係性によっても得にも損にもなりえます。
考えるための材料になるように、出来るだけわかりやすく説明していきますね。
そもそもいろいろ記事や動画がアップされています。
そういったものを見られた方は、聞きなれない漢字が並んだ語句を見た覚えがあると思います。
まったく覚えておく必要はありませんが、こちらを読んでもらうに当たって今日は登場キャラの紹介だけさせていただきます。
まずは
「課税事業者」(かぜいじぎょうしゃ)。
次に
「免税事業者」(めんぜいじぎょうしゃ)。
そして
「仕入税額控除」(しいれぜいがくこうじょ)。
僕は漢字が4つ以上並ぶと理解するのを諦めて読み飛ばすクセがあるのですが、
同じクセをお持ちの方はひらがなの方を読んで音だけでも馴染んでみてください。
だいたいこの3つの音さえ耳に馴染んでくれば、
今日のところは上出来です。
次回からはそれぞれのキャラクターの特徴をお話していきます。