モモとゆかいなにゃんこたち ~保護猫支援日誌~ 第6回【エピソード マル】 2022.05.26 こんにちわ、瑞田モモです。 次は、6匹目マル♂です。 1年前の2021年5月、私に1本の電話が入りました。 「いつも餌を上げているクロちゃんが、子猫を6匹産んだ。どうしよう。」 野良猫に勝手に「クロちゃん」と名づけて餌やりをしているおばさんからの相談の電話でした。 我が家には既に5匹の保護猫たちがおり、正直これ以上は猫ちゃんを引き取ってあげられる余裕もありません。 そんなことを急に相談されたってこっちだって困ります。 でも生まれてきた子猫たちに罪はありませんし、なんだか落ち着かないような腑に落ちないような気持ちで子猫たちの様子を見に行きました。 確認してびっくりしました。 この劣悪な環境でよくこの子たちは生きていたし、育てていたクロちゃんはただただ大変だなぁって・・・それしか言葉にありませんでした。 まず、子猫たちは溝の中で生まれていた為、そこでクロちゃんがミルクを上げていました。 最低限危険な外敵からは守られている状況でした。 ただ5月とはいっても、徐々に気温も高くなり始めていた為、水辺にはいろいろな虫達が出始めており、大丈夫なのかと、新たな心配が出始めました。 子猫たちは、生後一月近く経過していた時分で、そろそろ動き始めていた頃でした。 すぐにいろんなところへ相談しましたが、どこも急には引き取りはできないと言って断られました。 結局ある動物病院のスタッフの方に、子猫の保護とクロちゃんのTNR(トラップ・ニューター・リターン=捕獲・不妊手術をして元の場所に戻す)を手伝って頂きました。 クロちゃんはTNRをして、耳は「さくらカット」してもらい、元の場所へ無事リターン。 二度とこんな大変な思いをせずに、一代で命を全うしてもらえるようになりました。 次に、6匹の子猫たち。 身体は臭く、危惧していた通り虫もわんさか湧いておりました。 1匹ずつ隅々まで綺麗に洗ってあげて、ちゃんとした里親を探してあげようと決めました。 ところが! 元から餌を上げていた餌やりおばさんが突然我が家に来て、子猫たちがいなくなって寂しいと怒鳴り込んできました。 その人は、子猫を引き取る訳でも無く、溝の中にいた子たちをただ可愛いと眺めて、気が向いたら餌を与えたいってだけの、いわば何もしない人種。 そんな人には何としても子猫を渡すなんてしたくなかったのですが、1匹だけでもどうしても連れて行きたいと、しつこく言って譲りません。 気が済んだら戻してくれることを条件に、泣く泣く1匹だけをお渡ししました。 おばさんは嬉々として連れて行きましたが、結局その子猫が戻ってくることはありませんでした。 後になって本人に聞いてみたところ、親猫のクロちゃんに渡したと言います。 人間の匂いがついた子猫を、親猫が面倒をみることはありません。 その人達はそんなことも知らず、親猫がいる場所に放置したのです。 結局その1匹は、どこに行ったか所在はわからずじまいです。 あちこちといろんな場所を探しましたが、結局見つかりませんでした。 ひょっとしたら、誰かに拾われて大切に育ててもらっているかもしれない。 そう信じて祈ることにしました。 その餌やりおばさんと険悪な関係になったのは言うまでもありません。 ※現在では挨拶程度はするようにはなりました。 その後、残された5匹の里親さんを順番に募集。 みんな大切に育ててくださるところへ順番に貰われていきました。 最後に残ったのが 今回の主役マルちゃんです。 最初家に来た時はずっとシャーシャー言ってたのですが、段々慣れてきてくれて、結局5匹の中で一番の甘えたになりました。 それが、またとっても可愛くて可愛くて。 もう途中から「マルはうちの子にする!」と決めていました。笑 マルは今でも人が大好きで、誰が来ても物怖じせずに撫でてもらいに行きます☆ なのでどんな人が来ても可愛がってもらえます。 愛嬌って大切です。笑 マイペースで甘えたなマル。 現在1歳になったばかりですが、病気ひとつせず餌ももりもり食べています。 最近は、涼しいところがお気に入りらしく、廊下や欄干でよく寝ています。 このまま、ずーっと健やかでいて欲しい。 いつまでも私達を癒やしてね♡ ※現在も、私は母猫のクロちゃんに餌を上げに行っています。クロちゃんも元気です‼ クロちゃん Tweet 投稿者: 瑞田モモ モモとゆかいなにゃんこたち ~保護猫支援日誌~ マル, 保護猫, 保護猫活動 カンナの住んでいるここGCも、最近は雨が多くて少〜しテンション低め…(涙) 前の記事 【ネットワークビジネスとねずみ講って違うの?】 次の記事