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モモとゆかいなにゃんこたち ~保護猫支援日誌~

第14回 【エピソード ムギ】

こんにちわ、瑞田モモです。

 

今回のお話は、我が家にやってきた7匹目の猫、ムギです。

 

約半年前の3月半ばに近所に住む情報通のおばさんから、
「お腹が大きくなってしまっている野良猫がいるから保護してやって」と連絡があり、連れ帰って保護した猫です。

 

出産を控えていることもあり、うちにいる他の猫たちと鉢合わせしないようにわざわざ2階の6畳の洋室をムギちゃん専用お産室に用意しました。

 

明るくすると嫌がるので日中でも真っ暗にして、その部屋に設置した広めのゲージの中で静かに過ごせるようにしました。

 

子猫が産まれた後のために里親の募集も始めてとあれこれ慌しく準備をしていたのですが、3週間経過しても産まれる気配がありません。

 

さずがにおかしいなって思って病院に連れて行ったところ、まさかの妊娠していないことが発覚。
お腹が膨らんでいたのは猫には珍しい子宮蓄膿症という病気のせいだと診断されました。

 

ムギは3歳~4歳くらいなんだと勝手に思い込んでいましたが、高齢の猫の方がかかりやすい病気なので5歳以上、ひょっとしたら8歳ぐらいまでいっているのかも知れません。

 

それはともかく、放置しておくと命に関わる病気なのですぐにその場で手術をしてもらい、ついでに避妊手術も一緒にしてもらいました。

 

手術は2つとも問題なく成功し、先生にも子宮については今後なんの心配もないとお墨付きをいただきました。

 

ただ、その時の検査でFIV(Feline Immunodeficiency Virus:猫免疫不全ウイルス)というウイルスに感染していることが判明したのです。

 

いわゆる猫エイズです。

 

病院の先生によると、このウイルスは感染力が弱いので空気感染はしないそうです。
だから人に感染することはありません。

 

ただ猫同士の場合は、交尾もそうですがケンカでの感染が一番多いんだそうです。

 

妊娠しているからとの勘違いではあったとは言え、うちにいる他の猫たちと隔離していたことは結果的に正解でした。

 

ムギの野良猫時代にどんなことがあったのかはまったくわかりません。
きっとその時にFIVに感染してしまったのだと思います。

 

今はもう9月になりましたが、うちで暮らすようになって半年経ってもムギは慣れてくれません。
いまだに触らせてももらえないのです。

 

まったく人間を信用しておらず、近づくだけでシャーシャー言って怒られます。

 

本当にごくたまに恐る恐る頭を撫でさせてもらうことは出来るのですが、それも彼女の機嫌次第です。
お部屋をそっとのぞくと一人で走り回ったりしていることもあるのですが、目が合うとすぐに隠れてしまいます。

 

他の猫たちとは一緒に過ごさせることは出来ないのですが、元気に家中を走り回る子たちとばったり会ってしまうこともあります。

 

でもその時には、ムギは変に威嚇したりはしません。
どうやら人間にだけ、その敵意は向けられているようです。

 

私も早く、ムギに飼い主として認めてもらえるように頑張ります。
いっぱい仲良くなって一緒に遊べるように努力もしています。

 

ムギの免疫力が落ちないように、今は餌にも細心の注意を払っています。

 

ムギちゃん、頑張って長生きしようね♡
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瑞田モモ

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個人で保護猫活動をしている猫大好きマダムがお贈りする、涙あり笑いありのドタバタ保護猫活動日誌

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