こんにちわ、瑞田モモです。
ついにわたしの住む市に長年の夢だった保護猫団体が発足し、わたしはその副会長に就任してしまいました。
これからこの小梅と猫の会を拠点にして、殺処分される猫が限りなくゼロに近づくようにがんばっていきたいと思います。
と、その心意気は良かったのですが・・・。
わたしたちには最初のミッションで早くも暗雲が立ち込めます。
わたしたちの活動は、基本的に市役所か議員さんからの出動依頼で始まります。
その内容はほぼTNRか、野良猫の保護です。
7月のある日の夕方、小梅と猫の会にA議員から出動要請メールが届きました。
記念すべき初任務です。
団地の中に猫が住み着いて困っていると、有権者から苦情が寄せられたようです。
票集めの為の何でも屋(猫専用)として使われていることは百も承知ですが、猫の為とあらば喜んで利用される覚悟を持ったわたしは急いで現場に向かいます。
12人のメンバー全員のグループLINEで情報は共有できているにも関わらず、現場に集まったのはわずか4人でした。
「旦那が帰ってくる」、「子どもが小さい」、「そもそも夜は参加できない」などなど、グループLINEにはメンバーからのいろんな言い訳が入ってきています。
まぁでも来られないのは仕方ありません。
集まったメンバーでがんばろうと前を向いたのですが、またも問題が。
誰も猫の捕獲をしたことがなかったのです。
それどころか、「こんなことしなきゃいけないんですか?」と聞いてくる始末。
あれから何度か話し合いという名のお茶会が市役所で催されています。
その際、活動内容はTNRか野良猫の保護が大半だって話も納得のうえで参加しているはず。
どちらの活動にもまず、猫を捕獲しないと話しになりません。
会の名前とか、ロゴマークのデザインとか、次の集まりはいつだとか、そのうち夜に懇親会だとか、そんな話にはみんなきゃっきゃとしているのに、肝心の活動内容は聞いていない??
折れそうになる心を懸命に奮い立たせて、なんとか参加メンバーだけで捕獲しようと試みました。
でも初心者のドタバタ劇に時間だけがどんどん過ぎていき、4時間経っても猫は捕獲できませんでした。
結局その日は諦めて、後日改めてということで解散になりました。
なんだかとっても疲れた初任務でした。
そうなんです。
これが一人ではなく、組織で活動する難しさです。
猫に対する想いや、「保護猫」という言葉に対するイメージ、また保護猫活動で自分が実現したいことなどは、本当に人それぞれです。
実はここまで極端ではなくとも、こういった個人間の意見の行き違いや衝突はどこの団体も抱えている問題です。
わたしがこれまで積極的に他の団体に参加したり、新しい団体の設立に積極的でなかったのも、そういった煩わしさの面を散々まわりから聴かされてきているからというのもあります。
先行きに不安いっぱいのままスタートを切った小梅と猫の会。
わたしも自分の立ち位置に悩みながら日々過ごしていました。
そんなわたしに契機が訪れます。